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裁判所、裁判官、弁護士、社会が慣れを感じていても、その場に出てくる被告、裁判員たちにしたら最初で最後の裁判ですからね。
2度3度裁判に出る人もいるでしょうけど・・・
ということで、ちょっとゆるんだ今、しっかりとしないと。
◆自分が慣れても /長野(2月23日 毎日新聞)
県内で既に3件が行われた裁判員裁判。1件目から取材しているが、長野地裁松本支部で初めて開かれた先週の裁判は進行も円滑だった。裁判員6人は全員が被告や証人に質問するなど、制度は定着してきたと思う。
しかし、何件目でも対象事件のたびに選ばれる裁判員にとって、人を裁くことは初めての経験。松本支部で裁判員を務めた男性は会見で、「慣れないこ とでとにかく疲れた」と漏らした。報道側や運用する裁判所が慣れているだけでは意味がない。参加する市民がどう感じているか、常に考えることが必要だ。だから差別もなくなったのでは。
女性の法曹界進出、日本も勢いを増していますが、日本の制度はどうなっているんでしょうか?
出産とか育児に理解はあるのかな?
◆女性裁判官が30年間で23.6倍増の裁判所、出産問題にも本腰 (2月17日 東亞日報)
「1980年任官当時は、裁判所構内食堂の従業員まで女性裁判官を一目見ようと、覗き見するほどでした」(1980年当時、唯一の女性新任裁判官だった李善姬弁護士)
1980年は、たった1人の任官が珍しかった女性裁判官を法定で会うのは、もはや珍しいことではない。2月現在、2386人の裁判官のう ち、621人が女性裁判官であり、4人に1人の割合だ。法曹界への女性進出が活発化し、「数年後は裁判官や検事、弁護士は全て女性であり、法定の唯一の男 性は被疑者のみになるのでは」という冗談まで出るほどだ。
新任裁判官のうち、女性が始めて半数を超えた06年以降、女性裁判官の比率は地道に増加した。09年、新任裁判官92人中66人(71%) を女性が占めたのに続き、今年も63人の女性が法服をまとい、昨年と同様レベルの70.8%を記録した。4月に軍法務官を終え、任官する男性裁判官を含め ても、毎年新たに誕生する裁判官の半数程度が女性だ。
女性裁判官の増加を受け、裁判所の中の文化も変わっている。かつて、男性裁判官らがほとんどだった時代、裁判のあった日の夕方は、女性裁判 官らも一緒に集まり、酒を飲むのが普通だった。李善姬(イ・ソンヒ)弁護士は、「飲み会で女性裁判官への配慮がなかったわけではないが、『なぜ、女が男ら の間に割り込むのか』というムード一色だった」と顧みる。しかし、女性裁判官の増加が、裁判所の会食文化にも影響を及ぼし、最近は会食として軽く食事をし たり、会話を交わす文化が定着している。
以前は、女性裁判官にはできるだけ、刑事事件を任せないという差別もあったが、今は目に見えない差別はほとんどなくなったという評価が多 い。ソウル中央地裁の一人の女性裁判官は、「裁判所内の女性裁判官が増えたことを受け、女性裁判官だからといって、最初から配慮するよりは、むしろ男性裁 判官と同等の職場の同僚と見て、合理的に業務分担を行い始めている」と話した。
また、各裁判所では原則がなく、急場しのぎで対応してきた女性裁判官らの出産や育児問題を、裁判所が自主的に原則を立て、制度化し始めてい る。ソウル中央地裁の場合、妊娠した女性裁判官の仕事への負担を減らすため、妊娠や出産前後に2ヵ月間、事件担当を半分に減らす制度を、昨年から導入して いる。また、事務分担を行う際、妊娠した女性裁判官は、業務負担が割合少ない民事申請事件や略式裁判部などに配置している。
弁護士会が推薦しているってことはそれないの経験や知識のある人なんでしょうから、国籍なんて関係ないじゃんか。
これがアメリカ人だったら任命されちゃったりするんでしょ。
差別だよ。
日本で働いているということは、日本のルールをしっかり理解しているってことでしょ。
問題ないと思うんですけど。
◆調停委員選任で裁判所、外国籍弁護士を拒否続ける(2月4日 asahi.com)
各地の弁護士会が韓国籍の所属弁護士を裁判所に調停委員として推薦し、裁判所側から「日本国籍がない」として任命を拒まれるケースが相次いでいる。今月 に入って第二東京弁護士会と兵庫県弁護士会で拒否が判明。先月には仙台家裁や大阪家裁が拒否したことが明らかになっており、弁護士会側が反発している。
調停委員は、訴訟外で紛争を解決する調停に裁判官とともにかかわり、当事者の意見を聞くなどして和解を目指す。任期は2年で、最高裁が任命するが、一定の枠は、各地の弁護士会からの推薦を受けた弁護士を各裁判所が推薦する運用が取られている。
最高裁の定める「調停委員規則」には、年齢が40歳以上70歳未満▽弁護士資格または「社会生活上で豊富な知識経験のある人」――などの要件はあるが、外国籍は欠格事由にはなっていない。
しかし、最高裁はこれまで、公権力を行使する公務員には日本国籍が必要だとして、外国籍の調停委員を任命していない。調停結果を記した調書が確定判決と同じ効力を持つことなどから、調停委員の職務は「公権力の行使」にあたるとの立場だ。
兵庫県弁護士会は昨年10月、所属の梁英子(ヤン・ヨンジャ)弁護士ら2人を離婚や相続などを巡るトラブルを仲裁する家事調停委員に推薦したが、神戸家裁は翌11月、最高裁の立場に沿って拒否したという。第二東京弁護士会は民事調停委員1人を推薦したが、拒否された。
両弁護士会は3日までに、最高裁などに対し、国籍を理由とした拒否をやめるよう求める文書を送ったと発表した。兵庫県弁護士会は「調停委員が担う市民の紛争解決への支援は公権力行使にあたらない」と抗議している。妻側の兄弟が身分が合わないといったようですが、男ってのは特に地位とか階級とかそういったものにこだわるねぇ。
階級の問題は色々な国で問題となっています。
どうして階級なんて付けるようになってしまったんでしょうか・・・
◆階級差で離婚強いられたサウジ夫婦、司法改革で「復縁」へ(2月1日 ロイター)
[リヤド 31日 ロイター] サウジアラビアで、部族階級が異なることを理由に離婚を強いられた夫婦が、司法制度改革の一環として設立された新しい裁判制度によって、「復縁」できる可能性が出てきた。
この夫婦をめぐっては、妻側の兄弟が2006年、夫の部族階級が妻の階級に見合うほど高貴でないとして訴えを起こし、裁判所が2人の婚姻関係を無効とする判断を下していた。
この問題はその後、人権保護団体など海外からの非難を集める事態に発展。このほど、同国のアブドラ国王が進める司法制度改革の下で新たに設置された裁判所が、2人の復縁を認める見通しになったという。
この件について、裁判所の正式なコメントは得られていない。
介護する側の疲労やストレスというものは経験した人にしかわからないものですが、途中で投げ出すわけにもいかない、しかも終わりのない大変さは少しだけ分かる気がします。
裁判員裁判となる今回の事件、裁判員たちが被告の状況をどう判断し、どんな判決が出るのでしょうか。
◆裁判員裁判:寝たきり夫刺殺、懲役5年を求刑 きょう判決 /福島(1月29日 毎日新聞)
寝たきりの夫を刺殺したとして殺人罪に問われた古殿町松川、無職、佐藤ツキヨ被告(65)の審理2日目の裁判員裁判が28日、福島地裁郡山支部 (竹下雄裁判長)であった。検察側は懲役5年を求刑、弁護側は過去の類似事件の量刑を示し「懲役3年、執行猶予5年が妥当」との判決を求め、結審した。裁 判員らの評議を経て29日午後、判決が言い渡される。
公判では、難病の夫亘宏(のぶひろ)さん(当時68歳)の介護に疲れ、無理心中を図ろうとしたとの点に争いはない。殺害に至る佐藤被告の生活状況や心理状態などの情状面を考慮した上で、量刑をどう判断するかが焦点になっている。
被告人質問では、6人の裁判員のうち5人が質問。女性裁判員は「なぜ思いとどまることができなかったのですか」と尋ねると、佐藤被告は「(事件の日のことを)よく覚えていないから分かりません」と答えた。
論告で検察側は「亘宏さんは最も信頼していた妻の手で無念の死を遂げた。殺害の方法も、馬乗りになり、包丁で胸やのどを何度も突き刺すなど残酷」 などと指摘。弁護側は「介護は想像以上に重労働で気が休まることがなかった。無理心中をしようとした経緯には同情の余地がある。社会の中で立ち直る機会を 与えるべきだ」と訴えた。